ジャニーズ事務所、性加害を謝罪 藤島社長辞任、後任に東山氏

ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長による性加害問題で、記者会見する藤島ジュリー景子前社長(右)と東山紀之社長=7日午後、東京都千代田区のホテル

 ジャニーズ事務所の創業者で元社長のジャニー喜多川氏(2019年死去)による性加害問題で、同事務所は7日、東京都内で記者会見を開き、社長を務めていた藤島ジュリー景子氏が性加害を事実と認め「心からおわびを申し上げます」と謝罪した。藤島氏は5日付で社長を引責辞任。代表取締役にとどまり、被害者への補償に当たることを表明した。後任社長には所属タレントの東山紀之氏(56)が就いた。

 この問題で同事務所が記者会見するのは初めて。社名は現時点では維持し、10月1日に会社の新体制を発表する。東山氏は「今後の人生を懸けて取り組む」と述べ、年内で芸能活動を引退すると明らかにした。喜多川氏と姉の藤島メリー泰子氏(21年死去)について「絶対的な存在」とし「(事務所内の)風通しが悪かった」と振り返った。

 藤島前社長は、後任社長は外部からの起用も検討したとした上で「タレントの気持ちが分かる人の方が溝をつくらないと思った」と説明。今年5月公開の動画で性加害を「知らなかった」としたが、会見では「これだけ多くの方が声を上げ事実と認識した」と釈明した。

ジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏による性加害問題で、記者会見に臨む(左から)井ノ原快彦氏、東山紀之氏、藤島ジュリー景子氏ら=7日午後、東京都千代田区のホテル

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