数十年に1度 トックリラン開花 半田山植物園 8日から夜間公開

半田山植物園で花を咲かせたトックリラン

 岡山市北区法界院の半田山植物園で、観葉植物として知られるトックリランが開花した。数十年に1度とされるが、3年前にも同じ株で咲き、間を置かない珍現象に。2週間ほど楽しめ、8~10日の夜間公開「ナイトガーデン」でも観賞できる。

 メキシコ原産で、細長い葉を垂らして根元がとっくりのように膨らみ、ポニーテールの名でも呼ばれる。職員が5日、温室にある株(高さ約2メートル)に小さな白い花が無数に付いているのを見つけた。

 2020年8月にも咲いた同じ株。めったに開花しないとされるだけに「成熟して子孫を残そうとしているのかも」と柴田映昭統括園長。前回は新型コロナウイルス禍の休園中で公開されておらず「今度こそ多くの人に見てほしい」と話す。

 6日夜にはナイトガーデンの試験点灯があり、白からピンクに変わるパラグアイオオオニバス、見た目が特徴的なヘビウリなど夜に花を開く植物が発光ダイオード(LED)の明かりに照らされた。

 公開は午後6時~9時。通常の入園料が必要で、懐中電灯を持参する。問い合わせは同園(086―252―4183)。

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