「ジャニーさん」と決別 東山氏ら元社長突き放す

2019年7月、ジャニー喜多川氏の死去を伝えた街頭テレビ=東京・有楽町

 これまでの親しみを込めた「ジャニーさん」から、「喜多川氏」へと呼び名を一変―。ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長による性加害問題で、社長を辞任した藤島ジュリー景子氏と共に7日、記者会見に臨んだ新社長の東山紀之氏は、「父のように感じていた」という喜多川氏との決別の姿勢を強調した。

 午後2時に始まった会見は、数百人の報道陣が集まり、NHKや民放各局が生中継。異例の4時間超に及んだ。東山氏は喜多川氏の行為を「たくさんの人を巻き込み、結果誰も幸せにしなかった」「鬼畜の所業」などと断じ、同席した井ノ原快彦ジャニーズアイランド社長も「なんてことをしてくれたんだ」と憤りをあらわにした。

 性加害問題で、藤島氏が公の場に姿を現したのは初めて。「(外部の専門家による)再発防止特別チームに調査していただき、話せるようになった」と説明し、こわばった表情で謝罪を繰り返した。ファンへのメッセージを問われると「タレントは努力して地位を勝ち取っている。失望や誤解をしていただきたくない」と涙声で訴えた。

ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長による性加害問題で、記者会見する東山紀之社長。右は藤島ジュリー景子前社長=7日午後、東京都千代田区のホテル

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