虐待疑いで児童相談所が一時保護 中2女子、殺人容疑で送検

 愛知県大治町で女性会社員(40)が包丁で刺され死亡した事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された中学2年の長女(14)が小学校高学年だった約2年前、母親から虐待を受けた疑いで児童相談所に一時保護されていたことが7日、県への取材で分かった。県警は同日、殺人容疑で長女を送検。親子間トラブルの有無などを慎重に調べている。

 県は一時保護解除の理由や時期を明らかにしていないが、解除の判断は「妥当だった」としている。

 事件は6日未明に大治町の集合住宅で発生。母親は文化包丁で下腹部を刺され、病院で死亡した。県警によると、長女は警察官に「お母さんを刺してしまったのか」と尋ねられ、無言でうなずいた。

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