杉村太蔵さん 好機つかむ姿勢説く 岡山で就職氷河期世代向けに講演

チャンスをつかむ心構えを語る杉村さん

 バブル崩壊後の就職氷河期世代やその家族らを支援する講演会(岡山労働局主催)が7日、岡山市内であり、元衆院議員で政治評論家の杉村太蔵さん(44)が就職活動に失敗した経験を踏まえ、チャンスをつかむ心構えを説いた。

 杉村さんは大学中退後の半生を軽妙な語り口で披露し、約70人が聴いた。就職活動に苦戦し、年齢・性別・学歴・経験不問の企業に書類選考で落ちたときは「自分を全て否定されたと感じた」と述べた。

 2005年衆院選で当選。解散で再び無職となったが、現在は「内容が薄い」と評されるコメントを武器にレギュラー番組を7本抱える。「人間、誰に何を評価されるか分からない。自分がやりたいことだけを求めず、周囲のニーズに応えることに切り替えれば、仕事が舞い込むこともある」と実感を込めた。

 社会で活躍できる人の特徴の一つとして小泉純一郎元首相らを例に挙げ、「常にご機嫌な人。周りに人や情報、知恵、お金が自然と集まり、大きい仕事ができる」と話した。

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