DX、医療、ドローン…未来への扉、革新技術生かした製品一堂に 神戸で開幕「産業メッセ」

最長50キロを飛行できる国産の「エアロボウイング」(手前)など最新のドローンが並んだ=神戸市中央区港島中町6、神戸国際展示場

 西日本最大級の産業総合展示会「国際フロンティア産業メッセ2023」が7日、神戸・ポートアイランドの神戸国際展示場で開幕した。兵庫県内外から441社・団体が出展。水素エンジンを搭載したバギーや、空飛ぶクルマ、国産ドローンなど未来社会に向けた革新的な技術を盛り込んだ製品が数多く並ぶ。8日まで。(石川 翠)

 県や神戸市、新産業創造研究機構(NIRO、神戸市中央区)などでつくる実行委員会が毎年開催。今回は特別展示として、デジタルトランスフォーメーション(DX)▽健康・医療▽環境・エネルギー▽航空・宇宙▽空飛ぶクルマ・ドローン-の成長5分野を集めた「未来を創るイノベーション」を企画した。

 川崎重工業の子会社カワサキモータース(明石市)が二輪車用の水素エンジンを搭載した研究用バギーを展示。水素はガソリンと燃焼の仕組みが似ているため、現行のエンジンが生かせることなどを、担当者が来場者に説明していた。

 ドローンのコーナーでは、神戸大と研究開発するエアロセンス(東京都)の国産ドローンも出展。飛行機のような翼が特徴的で、最高時速100キロ、最長50キロを飛行できるといい、山奥の砂防施設の点検などに活用されているという。

 空飛ぶクルマを開発するベンチャー、スカイリンクテクノロジーズ(神戸市西区)やスカイドライブ(愛知県)もデモ機を展示。ロボットシステム企画製造の高丸工業(西宮市)などは産業用ロボットを実演した。米マイクロソフトの日本法人が神戸市中央区内に開設する人工知能(AI)などの開発を支援する拠点のブースもあった。

 午前10時~午後5時。入場無料だが、事前にメッセのホームページで登録が必要。

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