茂木幹事長、麻生氏の続投有力 萩生田、西村両氏は要職

記者団の取材に応じる岸田首相=7日、ジャカルタ(共同)

 岸田文雄首相(自民党総裁)が近く実施する内閣改造・党役員人事で、麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長の続投が有力となった。党内最大派閥、安倍派の萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相は党要職か閣内で起用の方向。首相はインドから帰国後に最終判断する。人事は来週着手に向けて調整を始めた。13日にも内閣改造となる。複数の政府、与党関係者が7日明らかにした。

 首相は7日、訪問先のインドネシアで記者団の取材に「日程は確定していない。日程を考慮しながら、人事の中身を考えていく」と述べた。

 麻生派は党内第2派閥、茂木派は第3派閥で、岸田派と共に主流派を形成してきた。首相は来年秋の党総裁選で再選を目指しており、政権の骨格である麻生、茂木両氏の協力が必要との判断に傾いたとみられる。

 政権幹部は取材に、両氏の処遇について「再任の方向だ」と明らかにした。茂木氏は「ポスト岸田」候補の一人とされる。5日の記者会見で来年の総裁選対応を聞かれ「今は党の幹事長。政権を支えるのが私の仕事だ」と述べていた。

麻生太郎氏、茂木敏充氏

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