中国から相次ぐ迷惑電話をブロック 特定の「国番号」を識別して着信を拒否するサービスがスタート

福島第1原子力発電所の処理水の放出をめぐり、中国からとみられる迷惑電話が相次いでいることを受け、迷惑電話を国別に拒否するサービスを名古屋の企業が始めました。

(愛知県 大村秀章知事:9月4日)
「行政機関の愛知県に(電話を)かけても、何の意味があるのかと思わざるを得ない」

この地方でも相次いでいる中国からの迷惑電話。

愛知県では原発処理水の海への放出が始まった8月24日から31日までの間に、県内28市町村の公共施設に2100件以上の迷惑電話が確認されました。

(トビラシステムズ 広報 岩渕るみさん)
「8月25日が最もピークだったんですけれど、その後も横ばいのような傾向で中国からの着信があります」

名古屋市に本社を置くこの会社は、迷惑電話のフィルタリング事業などを手掛けていますが、7日から迷惑電話を国別に一括で拒否する機能を新たに追加しました。

(トビラシステムズ 広報 岩渕るみさん)
「海外電話を着信拒否したい場合は、拒否したい国番号を選ぶことによって。例えば(中国の場合は)86から始まる電話番号を拒否することができます」

これまでは、迷惑電話と思われる番号を1件ずつ登録して着信を拒否するサービスなどを提供していましたが、今回の事態を受け特定の「国番号」を識別し、その国からの電話を一括で拒否できるようにもなりました。

実際に「着信拒否」を設定した状態で電話をかけてみると…。

(報告:大野和之記者)
「(話し中の音)確かに拒否されます」

一方で、特定の国番号を拒否した場合も、あらかじめ設定した番号であれば着信を受けることが可能です。

(トビラシステムズ 広報 岩渕るみさん)
「処理水の件で迷惑電話が急増して困っているという声をもらっています。通常の5倍ほど問い合わせをいただいています。今回の搭載機能を使って対策をとっていただければ」

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