“+30yd”も「抵抗なし」 首位発進の西郷真央を支えた経験

強風に負けず「67」で首位タイ発進(撮影/中野義昌)

◇国内女子メジャー◇日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 初日(7日)◇パサージュ琴海アイランドGC(長崎)◇6755yd(パー72)◇晴れ(観衆2489人)

西郷真央が今季初優勝、そして初のメジャータイトル獲得に向けて絶好のスタートを切った。

海外メジャーでの経験が生きた(撮影/中野義昌)

この日は1番(パー5)からのスタート。3番でバーディが先行すると、6番では118ydの2打目をPWで直接沈めてショットインイーグルを奪った。「すごく良いショットだったので『寄れ』と思っていたけど、ギャラリーの方が『入った』って言って分かった」と振り返った。

9番でもバーディを追加し、前半は4アンダーの「32」。後半10番でもバーディを奪ったが、続く11番でダブルボギーが出た。ティショットを右ラフに入れると、2打目でグリーンを捉えられず3オン。4mのファーストパットは下り傾斜も手伝って5mオーバーし、3パットでスコアを落とした。

「グリーンに芝が生えていないところが多かったし、止まったと思ってから風で動き続けることもあった」と、グリーンコンディションと強風への対応に苦しみ続けた18ホールだったが、「気持ちは切らさずにプレーできたのですごく良かった」と納得の表情を見せた。

海越えの12番(パー3/161yd)では、真正面から吹き付ける強風を計算してプラス30ydの番手を持った。「5Uで打ちましたけど、そこに対して抵抗はなくスッと持てた」。ことしは海外メジャー5試合全てに出場。欧米コースのタフなコンディションの中で戦った経験が、ここにきて生きた。

タフなコンディションでのプレーを強いられた午後組で、1イーグル5バーディ、1ダブルボギーの「67」。ともに午前組の稲見萌寧、山内日菜子と並んで首位タイ発進を決めたが、「ピンポジによって難易度が変わるホールがたくさんあるので、外してはいけない方に外さないようにしっかりマネジメントしていきたい」と表情を引き締めた。(長崎市/内山孝志朗)

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