「役割果たせず」とNHK 業界の体質改善求める声も

 ジャニーズ事務所の東山紀之新社長らが会見で、ジャニー喜多川氏による性加害を認めたことを受け、NHKは7日「多くの未成年者が被害に遭う中で、メディアとしての役割を十分に果たしていなかったと自省している」とのコメントを発表した。

 同事務所の被害者救済策や再発防止策について説明を求め、実施状況を確認するとの姿勢を示した上で「放送業界で人権尊重の考えがより浸透するよう、取り組みを徹底する」としている。

 日本テレビは会見を踏まえて「現時点でジャニーズ事務所所属タレントの番組出演について変更する予定はない」と表明した。

 一方、ある映画関係者は、多くのテレビ局が生中継した記者会見を見て「ジャニーさん以外にも、芸能界には性加害問題が常に存在してきた。ジャニーズ事務所だけをつるし上げるのではなく、業界(芸能界)の体質を変えるべきだ」と話した。

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