地元の大歓声も… 櫻井心那はグリーンに苦戦「メジャーって感じ」

初日は「75」で73位発進(撮影/中野義昌)

◇国内女子メジャー◇日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 初日(7日)◇パサージュ琴海アイランドGC(長崎)◇6755yd(パー72)

メジャー大会初日の朝。櫻井心那はパッティンググリーンでの練習を終えて1番のティイングエリアに向かうと、地元ギャラリーの大歓声に迎えられた。「(きょう)一番印象的だった」と思い出しながら、思わず顔がほころんだ。

1番から4番までパーを並べて、迎えた5番(パー3)。4mを沈めて1つ目のバーディを奪うと、ここでも大盛り上がり。「優勝したのかな、ってくらいの大拍手だったので、びっくりしました」。大勢のギャラリーが応援してくれるからこそ、その期待に応えられない自分がもどかしい。「前半はうまくまとめてられていたけど…」と唇をかむ。

風で乾燥したグリーンに苦戦した(撮影/中野義昌)

前半は2アンダー「34」で折り返したが、後半は強風の影響で乾燥して速くなったグリーンに苦しんだ。「後半になってからグリーンの状況が変わった。前半と全然違うコースみたい」と振り返る。

10番でグリーンエッジからの15mのパットは2mオーバーし、そこから4パットのトリプルボギーをたたいた。「10番から急に(スピードが)変わった。雨が降って重くなるなら分かるけど、風で(グリーンが)硬くなって、イメージが全然、湧かなかった」

17番では1.5mのパーパットを、最終18番では2打目をグリーン手前を横切るクリークに入れ、4オン2パットのダブルボギーをたたいた。「風が強かったし、グリーンも本当に硬くて後半は難しかった。メジャーって感じでした」と悔しさを押し殺すように話した。

地元ギャラリーの大歓声の中でプレーした(撮影/中野義昌)

「75」で初日を終え、3オーバー73位と出遅れた。まずは予選通過に向け、2日目の18ホールでの挽回を誓う。ホールアウト後はすぐにパッティンググリーンに向かい、日没までの20分間でひたすらボールを転がし続けて自信をみなぎらせた。「あしたは大丈夫だと思います」と力強くうなずいた。(長崎市/内山孝志朗)

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