髪形や髪質で差別しないで 文科省に3万人超の署名提出

 黒人差別をなくすために活動する市民団体が7日、生まれ持った髪質や自身のルーツに関わる髪形などを理由に学校で不当な扱いを受けるケースが絶えないとして、差別禁止を求める約3万7千人分の署名を文部科学省に提出した。兵庫県立高で2月、黒人文化の伝統とされる髪形にした男子生徒が卒業式で2階席に隔離された例を受け、署名を集めていた。

 市民団体代表の川原直実さんは「多感な時期に外見的特徴を認めてもらえなかったことは(本人の中に)長く残る」と指摘。団体には外国にルーツがある児童生徒だけでなく、天然パーマや水泳競技で自然に明るい色になった髪について不当な指導を受けたとの声も寄せられたという。

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