JFE「土地利用転換のモデルに」 川崎の高炉休止控え報道陣向け見学会

16日に休止予定の高炉などを案内した報道陣向けの見学会=川崎市川崎区のJFEスチール東日本製鉄所京浜地区

 JFEホールディングス(HD)は7日、高炉の休止が間近に迫ったJFEスチール東日本製鉄所京浜地区(川崎市川崎区)で報道陣向けに見学会を開催した。高炉休止後は、2050年までに高炉がある扇島地区の一部と周辺地区計約400ヘクタールで土地利用転換を進める。岩山真士専務は「責任をもってエリアマネジメントをして、強力に推進していきたい」と意気込みを語った。

 同社は、将来的な需要減が見込まれることから2020年3月に扇島地区の設備を一部で稼働停止し、コスト削減などを図る構造改革の実施を決定した。

 その後は土地利用転換に向けて川崎市と協議を重ね、同市は今年8月、水素を中心としたエネルギー供給や物流、防災などの拠点整備を進める方針を発表した。

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