名古屋ユンカー、横浜FMアンデルソン・ロペスは「残留」へ。サウジアラビア移籍期限は9/7

キャスパーは浦和を含めた「四者の合意が必要」とも報じられ…。

サウジアラビアリーグの夏の移籍市場が9月7日でタイムリミットを迎える。その期限ギリギリで報じられた横浜F・マリノスのブラジル人FWアンデルソン・ロペス(Anderson Lopes)、さらに先月に浮上した名古屋グランパスのキャスパー・ユンカー(Kasper Junker)のサウジ移籍の噂だが、いずれも土壇場での動きは見られず、このまま今シーズン終了まで「Jリーグ(日本)残留」となりそうだ。

ユンカーについては、彼の母国デンマークメディア『B.T.』が8月11日、具体的なクラブ名を挙げていないものの、「サウジアラビアから高額のオファーが届いた」と報じた。ただ、ユンカーは現在浦和レッズから名古屋へ期限付き移籍中で、試合数など条件を満たせば完全移籍になるオプション付きであることが確実視されている。そのため、ユンカー、サウジアラビアのクラブ、そして浦和と名古屋、この「四者の同意」が移籍には必要であるということだった。

現地で報じられたあと、この噂の進展は見られず。時期的にも、すでにユンカーが完全移籍の条件を満たしていたとも考えられ、一方で浦和ともまだ契約があるなど、さまざまな条件的な“縛り”があった可能性はありそうだ。

一方、9月3日にサウジアラビアメディア『アル・リヤディヤ』が、「アル・タアーウンFCがアンデルソン・ロペスにオファー。仲介人は3年契約で合意した」とレポートした。さらにイタリア人ジャーナリストのルディ・ガレッティ氏はツイッター(『エックス』に改称)(アカウントは @RudyGaletti)で、ロペスにアル・シャバブFCとアル・タアーウンがオファーを出しているとも報告した。

こうしてJリーグで目下得点ランキング2位となる17ゴールを決めているストライカーが、移籍期限の最終盤で注目を集めた。しかしアル・タアーウンは9月6日、他のブラジル人FWであるジョアン・ペドロの獲得を発表。アンロペ獲得のオペレーションからは撤退したと見られる。

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両エースストライカーはひとまず残留となりそうだ。とはいえこの夏、マテウス・カストロが名古屋からアル・タアーウンに引き抜かれたように、サウジの目は日本の実力派のタレントにも向けられている(しかもマテウスは早くもリーグ5試合・2得点・3アシストと活躍!)。クラブの強化担当者は予断を許さない状況にあるが、逆にしっかり複数年契約を結べば、移籍金を獲得できるチャンスであるとも言えそうだ。

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