中国軍艦、カナダ艦に接近 東シナ海で日米と演習中

8月、海上自衛隊横須賀基地に寄港したカナダ海軍のフリゲート艦「オタワ」(左)。右はフリゲート艦「バンクーバー」=神奈川県横須賀市

 【ニューヨーク共同】カナダ放送協会(CBC)は7日、カナダ軍のフリゲート艦「オタワ」が6日に東シナ海で日本と米国の艦艇と演習中、中国海軍の駆逐艦が約1キロの距離に接近してきたと伝えた。オタワはその後に駆逐艦に追跡されたという。CBCのクルーがオタワに乗船していた。

 オタワは1週間ほど前に横須賀港(神奈川県横須賀市)を出港。6日午後、ヘリコプターからの写真撮影のために日米の艦艇と並んで航行していると、中国の駆逐艦が接近。米艦が無線で駆逐艦の方角に向かうと警告すると航路を譲ると返答があった。

 だが日米の艦艇と離れた後、オタワは駆逐艦の追跡を受けた。カナダ海軍の幹部はCBCに「われわれの動きに興味があるのだろう」と語った。

 CBCによると、5日にも中国海軍の別の艦艇がオタワの近くを航行していたほか、その数時間前には暗闇の中で別の小さな船舶からレーザー光の照射を受けたという。レーザー光が当たったという乗組員は「何が目的なのか分からない。そこが恐ろしいところだ」と話した。

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