「サポートはほとんどなかった」日本戦を前にW杯を振り返るドイツ代表FWハヴァーツ、ファンのサポートを求める「100%感じていたわけではない」

[写真:Getty Images]

アーセナルのドイツ代表FWカイ・ハヴァーツが、日本代表戦を前に記者会見に出席。ドイツ代表のファンについて言及した。ドイツ『ビルト』が伝えた。

9日、国際親善試合でドイツは日本とホームで対戦する。

2022年11月、カタール・ワールドカップ(W杯)の初戦で顔を合わせた両者は、戦前の予想を覆して日本が勝利。ドイツはこの敗戦も影響し、グループステージ敗退という憂き目にあった。

2014年のブラジルW杯で王者になりながら、2018年、2022年と2大会連続でグループステージ敗退となったドイツ。失意の中、ハンジ・フリック監督が継続して指揮を執るが、W杯後は5試合でわずか1勝。来年のユーロは開催国のため予選が必要ない中、強化を進めながらも結果がついてきていない。

凋落とも言えるこの事態には、ドイツ国内で大きな批判が起きており、フリック監督の解任を求める声も。そんな中、W杯で敗れた日本とのリベンジマッチをホームで行うこととなる。

当時のメンバーでもあるハヴァーツは記者会見で思わぬ発言をして驚かせることに。ファンのサポートがなかったと批判し、W杯では他国との差を感じたとした。

「ワールドカップを振り返って見れば、国内でそれほど多くのサポートがなかったことには誰もが気づいているはずだ」

「もちろん、他の理由もあったけど、サッカーの観点から言えば、サポートはほとんどなかった。たとえ全員を巻き込めていなかったとしても、僕たちは本当に自分たちだけで戦っていた」

「他の国がどのようなファンやサポートを持っているのかを見ると、僕たちにはそれが少し欠けていたと思う」

日本戦はチケットが完売しているが、12日のフランス代表との試合はチケットがかなり余っている状況とのこと。ハヴァーツは、チームは勝利を目指していくとしながら、この状況でもファンにはサポートしてもらいたいと語った。

「ことわざにもあるように、ファンは12人目の男であり、たとえ悪い局面でもサポートを提供してくれる。僕たちは常にそれを100%感じていたわけではない」

「僕たちは再び幸せを生み出し、ファンを魅了しようとしている。そのための唯一の方法は、勝つことだ。でも、こうした悪い局面から抜け出すためには、悪い局面でのサポートも必要になる」

「ここ数カ月、僕たちは多くの批判を受けてきたが、僕の考えではその多くは不当なものだった。僕たちはチームとしてうまく対処してきた。そういったことが団結させる」

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