ふるさと納税応援ロックバンドと連携 「返礼品」作成など支援 第1号商品 サイト登録が完了 上越商工会議所

返礼品のスマホ用スピーカーを手にする星野理事長(中央)。バンドメンバーの中々村新田トオルさん(右)、武士武さん

今年、創立50周年を迎える上越商工会議所は、ふるさと納税を活用した県外発信事業に力を入れている。記念事業として、同所青年部有志による上越市ふるさと納税応援ロックバンド「ぷっつんojisan」と連携し、「返礼品」のPR・登録サポート事業に取り組む。このほど、登録を支援した第1号商品のサイト登録が完了。バンドメンバーは「ふるさと納税で上越を盛り上げたい」とアピールしている。

ぷっつんojisanは、上越市にスキーを伝えたレルヒ少佐をオマージュした口ひげに、ミリタリー風の衣装が特徴。楽曲「上越でおまんといつまでも」を通じて、県外で暮らす上越市出身者らにふるさと納税を呼びかけている。

バンドはふるさと納税返礼品の作成支援プロジェクトを展開。支援第1号は、三和区神明町のNPO法人「日本防災用品技術研究協会」の木工部門「木工屋ハッティ」が手がける、スマートフォン用スピーカーだ。

「丸形スマホ用スピーカー」「楕円(だえん)形スマホスピーカー」の2種で、いずれも同NPOの星野幸雄理事長(71)が試行錯誤の上に開発した。

星野さんは、自身の商品を「全国の人に知ってほしい」との思いから、ふるさと納税の返礼品として登録を決意。若い頃はギターを趣味とし、同バンドに興味を持った星野さんは、バンドの支援を受けることにした。

バンドは楽曲やビジュアルのインパクトはもとより、「中の人」が行う実務作業は至って堅実。登録に係る手続き、サイトに掲載する画像の撮影、「映える」画像に仕上げるデザイン加工などを、全て無料で請け負う。

星野さんは「本当に助かった。地域のお宝を全国に発信する手段の一つであり、さらには上越市の税収に貢献できるふるさと納税の出品は有益」と笑顔を見せる。

リーダーでボーカルの中々村新田トオルさん(47)は「第1号商品を弾みとして、さらに魅力ある上越のモノ、コトを発掘、磨いていくお手伝いをしていきたい」と意気込みを語る。マネージャーの武士武さん(43)も「ハードルが高いと思われている、登録手続きのお手伝いができれば」とアピールする。

問い合わせは上越商工会議所(電025・525・1185)へ。

写真撮影や文字入れなどの加工を手がけたふるさと納税サイトの画面

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