神宮外苑「環境に配慮を」 環境相、イコモスの緊急要請受け

西村明宏環境相

 東京・明治神宮外苑の再開発事業を巡り、西村明宏環境相は8日の閣議後記者会見で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が、計画撤回を事業者などに緊急要請したことについて「環境に最大限配慮をした事業の実施を期待する」と述べた。

 西村氏は、イコモスが出した要請「ヘリテージ・アラート」はまだ手元に届いていないとしつつ「都市緑地は、生物が生息し、住民が自然と触れ合う場所として重要だ」と指摘した。

 神宮外苑の再開発事業では、樹木の大量伐採や、シンボルであるイチョウ並木への悪影響を懸念する声が上がっている。

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