平池県議、県議選運動収支を未報告 「担当者が代わり進まず」

県議会議事堂

 4月の県議選栃木市選挙区(定数4)で再選した自民党の平池紘士(ひらいけひろし)県議(47)=2期=が、県議選の選挙運動の収支を記載した「選挙運動費用収支報告書」を県選挙管理委員会に提出していないことが7日、下野新聞社の取材で分かった。提出期限は4月24日だった。平池氏は取材に対し「経理担当者が代わり作業が進まなかった」などと話し、早期に提出するとしている。

 報告書は、公職選挙法で選挙期日から15日以内に出納責任者が選管に提出することが義務付けられている。選挙運動に関する収支を記載し、領収書の写しなどを添付する。提出しない場合や虚偽の記載をした場合は、3年以下の禁錮または50万円以下の罰金が科される。4月の県議選は計67人が出馬し、平池氏以外は既に提出している。

 県選管によると、平池氏には電話などで提出を繰り返し求めてきたという。平池氏は取材に「(添付する)領収書の整理にも時間がかかってしまっている。速やかに提出したい」と述べた。

 平池氏は栃木市議を5期務め、2019年県議選で初当選。現在は県議会生活保健福祉常任委員会の副委員長や、自民県連の青年部長を務めている。

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