書店に行くと、旅行のコーナーでよく見かける旅行ガイドブック「ことりっぷ」。
「ことりっぷ」が倉敷市・岡山市とコラボレーションしたイベント「ことりっぷ岡山・倉敷まちあるきスタンプラリー」が期間限定で開催されます。
このイベントはスマートフォンを持っているかたなら誰でも参加できる企画。
筆者も倉敷美観地区を歩いてデジタルスタンプを集めてみました。
ことりっぷ岡山・倉敷まちあるきスタンプラリーの概要
ことりっぷ岡山・倉敷まちあるきスタンプラリーは、ことりっぷの冊子に掲載されている「スタンプ獲得スポット」をめぐり、スマートフォンでデジタルスタンプを集めて、倉敷・岡山の旅をより一層楽しめる企画です。
期間は令和5年7月15日から9月18日まで。
倉敷市・岡山市内の計44スポットが対象で、倉敷市のスポットはそのうち18か所。
以下のスポットが対象です。
- 大原美術館
- 倉敷民藝館
- 倉敷アイビースクエア
- 倉敷珈琲館
- 林源十郎商店
- 平翠軒
- 倉敷帆布 美観地区店
- 如竹堂
- 融民藝店
- 町屋喫茶 三宅商店
- cafe 2MUG(2023年7月31日で営業終了)
- 有鄰庵
- くらしき桃子 総本店
- YAMAU coffee stand
- トラットリア自家製蕎麦 武野屋
- 旅館くらしき レストラン
- キャンドル卓 渡邉邸
- レストラン八間蔵
入場料などが必要な施設、商品などの購入をスタンプ取得の条件にしている店舗もあります。不明の場合は、訪問先施設に確認してください。
集めたスタンプの数に応じてオリジナルマスキングテープのセットや、倉敷アフタヌーンティーペアチケットなど豪華賞品に応募できます。
ことりっぷ岡山・倉敷まちあるきスタンプラリーに参加してみました
実際にことりっぷ岡山・倉敷まちあるきスタンプラリーを体験してみました。
今回は倉敷美観地区にある3スポットを回ってみましょう。
ことりっぷ冊子をゲット
まずは対象店舗が載っていることりっぷ冊子をゲットしに行きましょう。
ことりっぷの冊子は倉敷館 観光案内所などで手に入れられます。
すでになくなっていてゲットできなかったという場合も大丈夫。
公式サイトに対象店舗はすべて掲載されており、スマートフォンがあればスタンプラリーに参加できます。
最初のスタンプ獲得スポット
一軒目のスポット、大原美術館へ。
大原美術館のスポットは、建物に入ってすぐ左側にあります。
公式サイトにアクセスして、QRコードをスキャン!
スキャンが無事に完了すると、このような画面が表示されてスタンプゲット。
館内は撮影禁止ですが、こちらの建物の前では写真を撮れます。
スタンプゲットの記念にパシャリ。
これぞ大原美術館!というべきスポットなので、美観地区観光の思い出の一枚に。
2軒目のスポット如竹堂
この調子で次のスポットへ行ってみましょう。
次はマスキングテープで有名な如竹堂へ。
マスキングテープや絵葉書が売られているところを通り、レジまで向かうとQRコードを発見。
さっそくスキャンしてみましょう。
ところせましと並ぶ商品からお気に入りを探しながら店内をめぐると、スポットにたどり着くころにはたくさんのお気に入りとともにレジにたどり着いてしまいそうです。
最後のスポット YAMAU coffee stand
それでは最後のスポット、YAMAU coffee standへ。
カタカナの「ウ」の上に山が載っているマークが特徴的なコーヒースタンドです。
ここでは入ってすぐ、注文をするレジの近くでスポットを発見!
QRを読み込みます。
デジタルスポットを3軒回り、少し疲れてきたのでここで休憩。
私はスパニッシュラテを注文しました。
聞きなれない商品名なのでどんな商品なのだろう?とメニューを見てみると、コンデンスミルクが入った甘めのカフェラテなのだとか。
飲んでみると、コーヒー豆の味をしっかりと残しながら、コンデンスミルクの柔らかな甘さが相まってすぐに飲み切ってしまいました。
スタンプ3個をゲット!(C賞に応募できます)
筆者は3つのスポットを回ったので、スタンプ2個以上のC賞に応募できます。
スポットはレストランからカフェ、お土産が売っているお店までバラエティに富んでいるので、それぞれをバランスよく回るもよし、グルメ旅にするもよし、いろいろな楽しみ方ができます。
そんなことりっぷ岡山・倉敷まちあるきスタンプラリーですが、どのような経緯でおこなうことになったのでしょうか?
スタンプラリーを主催する倉敷市観光課の牧野浩樹(まきの こうじ)さんと、杉岡怜奈(すぎおか れな)さんにインタビューしました。
スタンプラリーにこめる思い 倉敷市観光課牧野さん・杉岡さんにインタビュー
スタンプを集めて回りながら倉敷や岡山の観光を満喫できる、ことりっぷ岡山・倉敷まちあるきスタンプラリー。
本企画を主催する倉敷市観光課の牧野浩樹(まきの こうじ)さん、杉岡怜奈(すぎおか れな)さん。
お二人にインタビューをしました。
ことりっぷスタンプラリーをおこなった経緯
──どのような経緯でこのスタンプラリーがおこなわれることになったのでしょうか。
牧野(敬称略)──
始まりはことりっぷとコラボレーションして作った冊子からでした。
主催の「岡山・倉敷」観光推進協議会は関西や首都圏の20代から30代の女性をターゲットにしています。
その層はことりっぷがターゲットにしている層と一致していました。
「岡山・倉敷」観光推進協議会のメンバーにもことりっぷのファンがいたこともあって、令和3年(2021年)に岡山倉敷版をことりっぷの編集部にお願いしてつくってもらいたいという話が上がりました。
そこから、ことりっぷとのコラボレーションがスタート。
ただ観光案内所などに置くだけでは、ターゲットの層に届かないのではないかと思い、令和4年(2022年)は首都圏に向けたイベント「ことりっぷ 旅するカフェ 岡山・倉敷」を東京の池袋でおこないました。
その流れで令和5年(2023年)はことりっぷの冊子に掲載されているお店を巡るスタンプラリーをすることになり、今回のイベントが企画されました。
令和3年(2021年)に冊子をつくったときはコロナ禍だったので、実際に足を運んでもらえなかったんですよね。
そこで、実際に店舗に来てもらえるようなスタンプラリーを企画しました。
令和5年(2023年)7月15日から7月31日まで、大阪・梅田の蔦屋書店にてスタンプラリーや両市を周遊するモデルプランのパネル展示をおこないました。
デジタルを活用したまちあるき
──今回のスタンプラリーは「デジタル」。どのようなこだわりがあるのでしょうか。
牧野──
「気軽さ」が大きなポイントですね。
ターゲット層の20代から30代は、まさにスマホ世代。
マップでお店を見たときに、ぱっと出てきて自分がどこにいて、その店までの道がすぐにわかるようになっています。
また、デジタルですることは体験するユーザーだけでなく主催者側にとっても利点があります。
主催者側としても、紙媒体でおこなうと保管・データの打ち込みなどのコストが必要になってしまいますが、デジタルだとこれらを削減できるんですね。
このような点から、ことりっぷを運営する株式会社昭文社がデジタルでおこなうことを提案してくれました。
岡山のフルーツを楽しめる夏にスタンプラリーを
──スタンプラリーの開催を夏にしたことには何か理由があるのでしょうか?
杉岡──
岡山のフルーツを楽しんでもらいたいという思いからです。
岡山のフルーツを一番楽しめる時季はいつだろうとなったときに、やっぱり旬な時季といえば夏だろうという話になり、開催することが決まりました。
スタンプラリーをきっかけに倉敷との新しい出会いを
──それでは、このスタンプラリーをどのように楽しんでいただきたいですか?
杉岡──
倉敷市と岡山市でまちあるきスタンプラリーを開催しているので、ぜひ一泊二日で倉敷と岡山どちらも回っていただきたいですね。
スタンプラリーでいろいろなお店を回って、それをきっかけにその場で見つけた観光地も巡ってほしいです。
牧野──
スタンプラリー自体は無料で楽しめるので、まずは気軽に楽しんでほしいと思います。
また、お店を巡るだけでなく倉敷アフタヌーンティーの商品券など豪華な景品に応募することも楽しみの一つ。
ぜひ、この夏は岡山と倉敷で日頃の疲れを吹き飛ばしてもらいたいなと思います。
おわりに
倉敷市観光課の牧野さん・杉岡さんへの取材を通して、スタンプラリーをきっかけに多くのかたがたに倉敷に足を運んでもらい、魅力を発見してもらいたい思いが感じられました。
フルーツを代表とするおいしいグルメを堪能したり、発見したお店で素敵な人や商品との出会いがあったり…。
ゲットしたスタンプが増えていくにつれて、筆者自身も「倉敷の好きなところ」も増えていくのを感じました。
スタンプラリーは令和5年9月18日まで実施されています。
このスタンプラリーをきっかけに、この夏は倉敷に足を運びたいですね。
取材協力
- 撮影:倉敷そだち