2023年9月8日より劇場公開される、加藤拓也監督、門脇麦主演の映画「ほつれる」から、木村（染谷将太）と綿子（門脇麦）が空港の展望デッキでデートを楽しむひとときを描いたシーンの、本編映像が公開された。
「2人で子供を作ろうって話にはならなかったの？」と聞く木村に、「お義母さんはそうしてほしそうだけど。文則も二人面倒見るのは難しいんじゃないかな」「それに、向こうの子供が中学生とかになった時にどう思うんだろうとか、そういうのも気にしてるかな私」と、夫・文則と前妻の間にいる子供を気遣う様子を見せる綿子。そして、手をつなごうとする木村の手を一度は振りほどく綿子だったが、互いのおなかに触れあったりとじゃれ合いながら再び手を握られると、振りほどこうとはせずに、恥ずかしそうなほほ笑みを浮かべながら受け入れるのだった。
夫とすれ違いが続くなかで、木村といることで幸せを感じていた綿子が、満たされた表情を見せるシーンとなっている。
「ほつれる」は、夫・文則との関係が冷め切っている綿子を描いた作品。友人の紹介で知り合った木村と頻繁に会うようになっていた綿子だったが、ある時木村は綿子の目の前で事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。心の支えとなっていた木村の死を受け入れることができないまま、変わらない日常を過ごす綿子。揺れ動く心を抱え、綿子は木村との思い出の地をたどる。
主人公・綿子を演じるのは、「愛の渦」「あのこは貴族」などの門脇麦。夫・文則役を、舞台・映画・ドラマで活躍する田村健太郎が務める。その存在が大きな転回点となる木村役に染谷将太、綿子の親友役に黒木華が顔をそろえる。監督は、「ドードーが落下する」で第67回岸田國士戯曲賞を受賞するなど演劇界で活躍を続け、「俺のスカート、どこ行った？」「きれいのくに」などテレビドラマの脚本も手掛ける加藤拓也。音楽を「ドライブ・マイ・カー」の石橋英子が担当する。
【作品情報】
ほつれる
2023年9月8日(金)、新宿ピカデリーほか全国公開
配給：ビターズ・エンド
©2023「ほつれる」製作委員会＆COMME DES CINÉMAS
