UFCファイター平良達郎、刃牙との戦い方は「首が太いので…」

現在「大丸梅田店」(大阪市北区)で開催中の、格闘漫画『刃牙』の連載30周年記念展。9月7日の初日には、アメリカ「UFC」で日本人ファイター初となるチャンピオンを目指す、総合格闘家の平良達郎が会場に来訪。『刃牙』への思いを語った。

Tシャツを脱いでの刃牙との記念撮影に快く応じる平良(6日・大阪市内)

刃牙との思い出について、「ジムに置いてあったのでずっとジムで読んでましたね。迫力がすごくて、読んだら自分も強くなった気になってサンドバッグ蹴ってました」と振りかえった平良。続けて「好きなのは『烈海王』。闘い方も言動もかっこいい。正統派な感じが好きで、こういうお兄ちゃんが欲しかったな、って思います」とコメントした。

格闘家から見た『刃牙』の魅力を問われ、「闘いのシーンを読んでいて、これだったら現実でもできそうかな、と思ったりもする。格闘技を研究して描かれているとも感じますし、ハイキックのシーンとかの、骨の動きまで見える人体の描写とかかっこいいです」と暑く語った。

闘いたいキャラクターを聞かれると、「やっぱり刃牙。タックルで寝かせて、首が太いので、肩固めとかの頸動脈頸系の締めで落としたい。タックルを狙った時に、(刃牙の構えは)左手が下にあるので脇を差されやすいので警戒しないと。でも刃牙も上体を低くしていて、僕のタックルを切れるように警戒してるのかな、って感じですね(笑)」と会場を笑わせた。

会見時に立った、再現された「地下闘技場」には、「下が砂なので足とか切っちゃって大変そう。UFCのマットですら膝とか擦りむいちゃって痛いので」と、リアルさに感嘆した様子。

大阪会場限定商品として、刃牙と平良のコラボTシャツの販売も決定(5980円)しており、「かっこいいです。10月に試合が決まっているので、刃牙と対戦するのかと思ってきました」と、範馬刃牙と『リアル刃牙』が並び立つグラフィックを笑顔で眺めていた。

『地上最強刃牙展ッ! in 大阪』は「大丸梅田店」15階の「大丸ミュージアム」にて、9月25日までの開催。入場料は、大人1500円ほか。

取材・文・写真/上地智

(c)板垣恵介(秋田書店)1992

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