佐賀県内2社が雇用調整助成金など不正受給 佐賀労働局公表

 佐賀労働局は7日、雇用調整助成金(雇調金)を不正受給した県内の2社を公表した。佐賀市大和町のサービス業「テトラコミュニケーション」(中村英彦社長)は1631万円、嬉野市嬉野町の宿泊業「千湯樓」(柴田佳代子代表)は緊急雇用安定助成金と合わせて3243万円を不正受給した。

 佐賀労働局によると、テトラコミュニケーションは、2020年6月から23年3月の申請で、従業員が休業していない日も休業したと虚偽申請し、1631万4千円を不正に受給した。

 千湯樓は2020年7月から23年1月にかけ従業員の休業を虚偽申請し、雇調金2944万4千円と緊急雇用安定助成金299万3千円の計3243万7千円を不正に受給した。

 不正受給した事業者は、受給額に違約金20%と年3%の延滞金を上乗せして返還しなければならない。(山口貴由)

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