日本代表と対戦の選手も 「トルコ系のドイツ代表選手」最強の5名

今回のインターナショナルマッチウィークで日本代表と対戦するドイツとトルコ。実はドイツにはトルコ系の移民が多く、これまで代表チームにもたくさん招集されてきた。

ということで、「ドイツ代表で活躍した最高のトルコ系選手」を5名ピックアップしてみた。

メーメット・ショル

出身地:カールスルーエ(ドイツ)

所属したクラブ:カールスルーエ、バイエルン・ミュンヘン

ドイツ代表成績:36試合8ゴール

キャリアのほとんどをバイエルン・ミュンヘンに捧げた伝説的な攻撃的ミッドフィルダー。1992年にカールスルーエから加入し、実に8回ものブンデスリーガ優勝を経験。2001年にはUEFAチャンピオンズリーグも制覇している。

出身はドイツのカールスルーエであるが、トルコ人の父とドイツ人の母の間で生まれ、そして5歳のときに両親が離婚。母親がヘルマン・ショルという人物と再婚したため、トルコ系の名前とドイツ系の姓を持っている。ムスリムではなく仏教徒であるという説も。

イルカイ・ギュンドアン

出身地:ゲルゼンキルヒェン(ドイツ)

所属したクラブ:ボーフム、ニュルンベルク、ボルシア・ドルトムント、マンチェスター・シティ、バルセロナ

ドイツ代表成績:67試合17ゴール

香川真司とともにプレーした経験を持ち、マンチェスター・シティでジョゼップ・グアルディオラの信頼を受けた名MF。今季はスペインに挑戦し、バルセロナでも見事なゲームメイクを見せている。

元々祖父がトルコのバルケシルからドイツへと移住してきた労働者で、炭鉱の町として知られるゲルゼンキルヒェンで生活していたという。なお、いとこであるナズ・アイデミルはトルコ女子代表のバレーボール選手。

エムレ・ジャン

出身地:フランクフルト(ドイツ)

所属したクラブ:バイエルン・ミュンヘン、レヴァークーゼン、リヴァプール、ユヴェントス、ボルシア・ドルトムント

ドイツ代表成績:41試合1ゴール

バイエルン・ミュンヘンの下部組織で育ち、その後レヴァークーゼンへの移籍でブレイク。それからリヴァプールに渡り、様々なポジションをこなせるユーティリティプレーヤーとしてユルゲン・クロップ監督の高い信頼を受けた。

フランクフルト出身であるが両親ともにトルコ人であった。2018年にはエジルやギュンドアンとともにトルコのエルドアン大統領との会談に招待されたものの、彼だけがそれを断っている。ただ2019年にはトルコ軍によるシリアでの軍事行動を支持する投稿にイイネを押したことで批判を受けた。

セルダル・タシュチ

出身地:エスリンゲン(ドイツ)

所属したクラブ:シュトゥットガルト、スパルタク・モスクワ、バイエルン・ミュンヘン、イスタンブール・バシャクシェヒル

ドイツ代表成績:14試合0ゴール

エスリンゲンで生まれたセルダル・タシュチ。ドイツ語ではザーダー・タズキの発音になることで知られる。両親はトルコの北東部にあるアルトヴィンの出身で、父親は建設系の労働者(後にタシュチの代理人へ転身)で、母親は教師であった。

シュトゥットガルトでブンデスリーガ優勝を経験し、長く同チームを支えた名センターバックだ。2013年にはロシアへと渡ったが、後にバイエルン・ミュンヘンへとローン移籍したことも。キャリアの最後は両親の出身地であるトルコで過ごした。

メスト・エジル

出身地:ゲルゼンキルヒェン(ドイツ)

所属したクラブ:シャルケ04、ヴェルダー・ブレーメン、レアル・マドリー、アーセナルなど

ドイツ代表成績:92試合23ゴール

もちろんメスト・エジルはこのトルコ系ドイツ代表選手の筆頭と言える存在だ。祖父が移民労働者としてトルコのゾングルダクからドイツへと渡ってきたという。そのためトルコ系三世にあたる。

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