10月から「ふるさと納税」ルール厳格化で内容量が減る可能性も…専門家が勧める駆け込み返戻品BEST3

生まれ故郷や応援したい自治体に「納税」という名目で「寄付」することができるということで、08年から始まったふるさと納税制度。地域の名産品など豪華な返戻品がもらえることから、ふるさと納税マニアも急増している。

一方で、近年の競争激化に煽られ、還元率100%や、140%をうたっている商品も存在する。
これを受け、6月27日に総務省は「ふるさと納税の次期指定に向けた見直し」を発表。10月以降は経費を含めて5割以内に収めるようにルールが厳格化されたのだという。

「ふるさと納税制度が10月から改悪される?」
「9月中に駆け込みで申し込んだほうがいいの?」

そんな不安を抱いている人もいるだろう。消費生活アドバイザーで、ふるさと納税にも詳しい和田由貴さんはこう解説した。

「一概に改悪とはいえないと思います。

近年のふるさと納税は寄付者を多く募るために返戻品合戦になり、寄付金の5割から8割の高還元率の返戻品を出す自治体も多く、なかには地元の名産品とは無関係の外国産の肉や海産物を出すところも。こうして本来の『自治体を応援する』趣旨からかけ離れてきたことが改正の背景にあります」

地域の名産品で真面目に勝負する自治体のためにも、10月以降はルールをタイトにするということだ。

「10月から、内容量が減る可能性はありますが、返戻品を出しすぎて『税収の実入り』がほとんどないという本末転倒の自治体もあったので、本来の目的通りに寄付額の5割に足並みを揃えようという改正なのです。今後もこのふるさと納税制度を存続させるためにルールを守ることは大事でしょう」

とはいえ、内容量などに影響がない9月中に手続きしておくとお得なケースも。和田さんオススメの、ふるさと納税の返礼品は下記の通りだ。

・(愛知県小牧市)おせち料理千賀屋謹製「おもいやり」和風三段重 寄付額27000円

「9月中に手続きをしても届くのは12月30日か大晦日に届きます 寄付額の3分の1であれば9千円相当ということになりますが、とても豪華で昨年も寄付しました」

年末にあわただしくおせちの準備をしなくて済むのも魅力的だ。

・(宮崎県都城市)国産牛 赤身切り落とし 450グラム×4パック 寄付額10000円

「高級なステーキ肉やすき焼き肉ではなく使いやすい切り落とし。大容量で届くと持て余してしまいますが、小分けとなっています」

9月のいま頼むと、たっぷりのボリュームで楽しめる。

・(静岡県沼津市)トイレットペーパー ダブル108ロール 再生紙 18個6パック 108ロール 寄付額10000円

「一挙に届くと保管する場所がないのですが、届け月を複数回 指定することができます」

生活必需品はいくらあっても困らない。なるべく多めにもらえるうちにゲットしよう。

(※申し込み状況次第で、品切れになる可能性があります)

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