スマホ講師は中学生 和歌山県田辺市で高齢者向け講座

参加者に操作を教える生徒(和歌山県田辺市神子浜1丁目で)

 和歌山県田辺市神子浜1丁目の東陽中学校で24日、市の公民館が主催するスマホ講座があった。同校のコンピューター部の生徒2人も講師として、参加した高齢者8人にスマホの基本操作やアプリの使い方を教えた。

 講座では、職員が音量の調整などの基本操作や、写真の撮影、無料通信アプリ「LINE(ライン)」の利用方法を説明。実際にスマホを使っての操作では、「この画面から戻れない」「ボタンがどれか分からない」と困る様子の参加者に、生徒は「ホームボタンという真ん中のボタンを押す」「この機種だとここ」と1人ずつ丁寧に伝えた。

 75歳の女性は「LINEを使うことが多いが、友達の追加方法が分からなかった。いろんなことを教えてもらったので、帰ってからもう一度やってみようと思う」と話した。

 71歳の男性は「普段は音声入力を使ったり、LINEを使ったりと割とスムーズに使えていると思う。今日はLINEの友達追加を知れてよかった」と手応えを口にした。

 3年生の川本楓君は「家族は同じ機種を使っているので教えやすいが、違う機種のものは操作が難しかった。人見知りだが、困っている姿を見て頑張って声をかけた」、同じく3年生の川口龍樹君は「祖母と同じくらいの年代の方たちだったので話しやすかった。自身が聞き慣れた言葉を分かりやすく言い換えて伝えるのが難しかった」と話した。

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