8月の倒産54%増、760件 物価高、ゼロゼロ融資返済が影響

東京都内の飲食店街=2021年

 東京商工リサーチが8日発表した8月の全国企業倒産(負債額1千万円以上)は、前年同月比54.4%増の760件だった。前年同月を上回るのは17カ月連続。原材料高によるコスト増や、新型コロナ対策の実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済本格化が影響した。

 負債総額は2.7%減の1083億円で、2カ月ぶりに減少した。

 原材料の高騰分を価格転嫁できず事業継続が困難になった「物価高倒産」は2.3倍の58件を占めた。新型コロナ関連倒産は24.2%増の241件だった。

 産業別では、飲食業を含む「サービス業他」が238件と全体の31.3%を占め、建設業が157件、製造業が89件と続いた。

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