スーパーGT300クラスの専有テストがもてぎで開催。17台が参加し、貴重な周回数を重ねる

 スーパーGT300クラスのテストが9月6日より2日間、モビリティリゾートもてぎで行われ、17台のGT300マシンが参加。初日はウエットとなったもののドライとなった2日目は多くのチームが第8戦もてぎ戦のレース距離300km(60周)を超える周回数を重ね、2日間の総合では2号車muta Racing GR86 GTがトップのタイムをマークすることになった。

 今回のテストはGTエントラント協会(GTE)の主催によって行われ、GT300専有テストとして開催された。GT300クラスはシーズン中の実走テストが少なく、今回、最終戦の第8戦もてぎに向けてのタイヤ選択、そしてセットアップ確認の貴重なテストとなった。

 しかし、9月6日のテスト初日は雨に見舞われ約1時間でセッションは中断となり、そのままこの日のテストは終了。その分、2日目となる9月7日はセッション時間を延長してテストが行われた。

 快晴となった2日目の午前セッションでは走行開始30分を過ぎたあたりでNo.2 muta Racing GR86 GTがピットロード入り口付近でマシントラブルによりストップ。それでもメカニックによりマシンはすぐにガレージに戻され、セッションは中断されることなく進行された。

 その後は午前セッション、そして午後のセッション共に順調にテストが行われ、午後の4時間のセッションでは7号車Studie BMW M4、88号車JLOC Lamborghini GT3が共に104周を記録するなど、多くのマシンが順調に周回数を重ねる結果となった。

 最終的に今回のテストの最速タイムは2号車muta Racing GR86 GTが2日目午前に記録した1分47秒707となり、18号車UPGARAGE NSX GT3が1分47秒844、7号車Studie BMW M4が1分48秒047が続いている。
 
 GT500クラスでは今季より化石燃料を一切使用していないカーボンニュートラル・フューエル(CNF)/『GTA R100』(ハルターマン・カーレス社製) 燃料が投入され、昨年同等のパフォーマンスを発揮できているが、GT300クラスは車種、エンジン型式が豊富でCNFへの対応に時間が必要とのことで今季の投入が見送られ、2024年よりCNFを50パーセント投入しての使用する方向で進められている。

 今季のシーズンオフからは、来季に向けてGT300でもCNF50パーセント配合の燃料によるテストが行われる見込みだ。

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︎GT300クラス専有テスト参加車両(17台)**
9月6日〜7日モビリティリゾートもてぎ

Car.No. Name

2 muta Racing GR86 GT

6 DOBOT Audi R8 LMS

7 Studie BMW M4

10 PONOS GAINER GT-R

11 GAINER TANAX GT-R

18 HONDA NSX GT3

20 シェイドレーシング GR86 GT

30 apr GR86 GT

31 apr LC500h GT

50 ANEST IWATA Racing RC F GT3

52 埼玉トヨペット GB GR Supra GT

56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R

60 Syntium LMcorsa GR Supra GT

61 SUBARU BRZ

65 LEON PYRAMID AMG

88 JLOC Lamborghini GT3

96 K-tunes RC F GT3

18号車UPGARAGE NSX GT3
56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R
7号車Studie BMW M4
31号車apr LC500h GT
GT300専有テストに参加した61号車SUBARU BRZ R&D SPORT
88号車JLOC ランボルギーニ GT3
GT300専有テストに参加したブルーノ・スペングラー(Studie BMW M4)
65号車LEON PYRAMID AMG

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