俳優の香里奈、お笑い芸人の平野ノラが、都内で行われた冷凍食品の新CM発表会に登場し、CM出演の感想や裏話などを語った。
本CMは、お調子者の“しょーもない男”を忘れられない香里奈が、その男と羽根つき餃子（ぎょうざ）のエピソードをバスルームで回想するというクセのあるストーリー。
静まり返った会場のモニターに新CMが映し出されると、そこにはなぜか平野の姿が。実は、今回のCM発表会のためだけにパロディCMが作られ、香里奈の役を平野がそっくりに演じていたのだ。
壇上に上がった平野は「素晴らしいCM、素敵な演出でした。私、香里奈です」とあいさつすると、仲田浩康社長が慌てて登場し、「あなたじゃないんですけど！」とツッコミ。さっそく仕切り直して、“本物”の香里奈出演のCMが上映された。
ようやく登場できた香里奈は、新CMについて「大阪王将さんのCMは毎回クスッと笑えるような内容なので、今回はこういう路線なんだと思って、演じるのが楽しかった。本当にしょーもない男だなと思いました（笑）」と感想を語り、平野が演じたパロディCMについては「今日撮られたんですよね？クオリティーの高さにびっくりして、すごいなと思いました」と絶賛した。
その平野は、パロディCMの出来栄えについて「悲壮感をしっかり目に宿して演じたんですけど、思いのほかホラー映画みたいになっていて非常に怖かった」と自虐気味に振り返った。
また、香里奈は“これまで出演した大阪王将のCMの中で1番しっくり来たCM”を聞かれると「毎回しっくり来ないですね（笑）。しっくり来ないからこそ面白くやれる。今回もあんな“しょーもない”ことで悩まないかなって。だからこそ楽しくやれるのかな」と独特の世界観を楽しんでいることを明かした。
さらに香里奈が“しょーもない”エピソードを聞かれるとゴミ出しの話に。「ティッシュとか（ゴミが）すぐ出るじゃないですか。それを捨てる方（ゴミ出し用の袋）に入れたいんですよ。捨てに行くまでに新しいゴミを出したくないんですよ。（でも間違えて）いつも、あぁ～また（ゴミ箱に）入れちゃったって、持っていく方（ゴミ出し用袋）に入れるというその葛藤がいつも“しょーもない”と思っている」と語った。
一方、平野はCMにちなんで“しょーもない男”のエピソードを聞かれると「（昔に）すごく好きな人にフラれまして、差し歯に消しゴムを入れてた男だったんです。劇団員の男だったのでお金がなかったんですけど、そんな男にフラれたんだと思うと非常に腹立たしい。消せない恋ってあるんだ、消しゴムなだけに…」とパロディCMさながらの悲壮感で締めくくった。
