海沿いのコースに強い? 「運」も味方に神谷そらが“66”

ルーキーイヤーでの国内メジャーVへ(撮影/中野義昌)

◇国内女子メジャー◇日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 2日目(8日)◇パサージュ琴海アイランドGC(長崎)◇6755yd(パー72)

神谷そらは、海沿いのコースに思い出がある。優勝した2021年「中部女子アマ」の会場は福井・芦原GC 海コース。トップ合格を果たした昨年の最終プロテスト会場は茨城・大洗GC。そして、ツアー初優勝を挙げた4月「フジサンケイレディス」の会場は静岡・川奈ホテルGC富士コース。好成績を残したコースの隣には、海があった。

「海沿いが好きなわけではないけど、海の近くでやることが多かったので、それが生きているのかな」。強風ほど逆に弾道がイメージしやすくなるという。「影響されるか、されないかが分からない風よりかは、素直に吹いてくれていたほうがやりやすい」。海風が吹き荒れた初日の午後組でも「72」と耐えられた。

“運任せパット”でスコアを伸ばした(撮影/中野義昌)

もちろん風がないに越したことはない。32位から出た2日目は、穏やかな朝にスタートした。前半、海越えの12番(パー3)で3mのバーディパットを沈めて勢いに乗ると、14、16番でもバーディを奪った。後半の5番(パー3)からは3連続バーディ。初日は苦戦したグリーンを克服した。「思ったところに打っても入ってくれないこともあったけど、あまり欲をかかないように打ったら入ってくれたので良かった。『入らなかったら仕方ない』くらいの感じで。運ですね」と自然体のパッティングでスコアを伸ばした。

2日目「66」で上位ターンを決めた(撮影/中野義昌)

7バーディ、1ボギーの「66」で回り、通算6アンダーの上位で決勝ラウンドへ。将来的に海外ツアー進出を視野に入れているだけに、今大会優勝で得られる3年シードも欲しい。「まずはしっかりと(72ホールを)回り切りたい。グリーン上に気をつけながら、あと2日間頑張りたい」。今週も海沿いの思い出に加えたい。(長崎市/内山孝志朗)

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