「風評被害に負けず頑張って」処理水放出後にふるさと納税が増える 宮城・石巻市と南三陸町

東京電力は福島第一原発の処理水の海洋放出について、初回の放出を11日に終える見込みです。放出開始から約2週間が経過しましたが、沿岸自治体へのふるさと納税の寄付額が増えています。

宮城県石巻市では、放出翌日の8月25日から6日間で2053件、計2304万円の寄付が寄せられました。放出直前の6日間は1084件、1278万円で1.8倍に増えています。

返礼品の大半は水産加工品を希望していて、寄付のペースは9月に入っても落ちていません。寄付とともに「風評被害に負けずに頑張って下さい」「微力ながら東北を応援します」といった応援メッセージが5日までに71件寄せられています。

斎藤正美石巻市長「大変励みになって、ありがたいことでございます。石巻の魚介類や水産加工品をより多くの方々に食べていただいて、漁業、水産を守る礎にしていただきたいと」

宮城県南三陸町では、8月25日からの6日間で123件、140万円の寄付がありました。放出直前6日間の66件、121万円を上回りました。

南三陸町企画課及川怜央主事「風評被害に負けないでくださいとか、いつまでも応援してますというコメントが実際にあるので、処理水を気にせず南三陸町を応援したいという方々の影響で伸びてるところもあるのかなと思います」

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