「品性下劣な行動」性加害問題の謝罪会見で涙したジュリー氏をモノマネ…人気YouTuberの行動に批判噴出

9月7日にジャニーズ事務所が行った、故ジャニー喜多川氏による性加害問題についての会見。

4時間12分に及んだ会見が大きな注目を集めるなか、あるYouTuberの行動が波紋を呼んでいる。

同日14時から行われた会見には、前代表取締役社長・藤島ジュリー景子氏が出席し、ジャニー氏の性加害を事実と正式に認めた上で、謝罪。新社長に就任した東山紀之(56)とジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦(47)も登壇した。

会見では様々な質問が飛び出し、社長就任に伴い東山が年内でタレント引退することや社名について現状は変更しないことなどが明らかに。その中で、注目を集めた場面の一つが、井ノ原が記者からファンへの想いを聞かれてこう答える場面だ。

「僕はタレントと社長としての立場なので複雑です。社長としてはファンの皆さんが、どんな気持ちでライブにきてくださっているのか、どんなに前からチケットを取り、移動して、おしゃれをして見に来てくださっているのか、そういったことを考えて、ステージに立ちましょうと言っている。僕は所属して35年たちますが、ファンの皆さんとともに歩んで行くんだと思います。これ以上がっかりさせることのないよう、権力、風通しの話がありましたが、たくさんの大人たちの目で見ていきたい」

この井ノ原の発言を聞き、ハンカチで涙を拭い、目を潤ませながら耳を傾けるジュリー氏の姿が中継され、その姿に胸を打たれたファンも少なくなかった。

しかし、そんな場面に“便乗”した人物が。モノマネYouTuberのたすくだ。世間で話題の人物やキャラクターをすぐさまモノマネし、その再現度の高さが人気を呼び、17万人ものチャンネル登録者数を抱えている。

そんなたすくは、7日午後7時55分に自身のX(旧Twitter)に《ジャニーズ事務所の会見 #ものまね》というテキストとともに、涙をこらえるジュリー氏の姿を真似た動画を投稿。

ダークブラウンのウィッグをかぶりハーフアップにし、顔にはシャドウとハイライト、アイライナーで化粧をしてジュリー氏の風貌に似せている。涙を堪えて口を堅く結んだり、発言する井ノ原の方に目を向けたり、ほんの少し指で鼻を触る仕草など、1分17秒の間、ジュリー氏の表情と仕草を“完コピ”した形だ。

先日もたすくは「犬系彼女が泣いてしまいました」というYouTuberカップルの“バズり動画”のモノマネを素早く投稿して注目を集めたばかり。今回は、会見終了から2時間も経っていないタイミングでの動画投稿ということもあり、《仕事早すぎw》《やると思ったw》《めちゃくちゃ似てる》などと賞賛する声も。

しかし、今回の会見はジャニー喜多川氏の性加害という極めて深刻な問題についてのもので、被害を受けた当事者の会も結成されている。その問題に対する謝罪会見でのジュリー氏の姿をモノマネしたたすくの姿勢を疑問視する声が相次いでいる。

《なんでもかんでも乗っかればええってもんじゃないな》
《根本的にあまり好感がもてるモノマネではないかもしれない..被害者もいるわけだから、そゆ人が不幸になっている事を題材にモノマネしてるから好感モテないのかもしれない》
《子供が被害者の性犯罪が絡んでんのにおもろい?》
《これがおもしろいと思う神経まじでわからん。ネタにしていいことと、悪いことの区別もつかん大人が多いことに驚く》
《謝罪会見をした当日に、いとも簡単に “ものまね“ なんか出来るよな?これのどこが面白いん?性被害者がいるってこと、完全に頭の中に入ってないんだろうね? さすがの俺でも、ここまで品性下劣な行動は出来ねえわ》

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