アストンマーティン代表、ミスなくFP1を終えたドルゴヴィッチを称賛「彼の詳細なフィードバックに満足」/F1第15戦

 アストンマーティンF1のチーム代表を務めるマイク・クラックは、F1第15戦イタリアGPのフリー走行1回目にリザーブドライバーのフェリペ・ドルゴヴィッチが手堅い仕事をしたことを称賛し、彼が詳細なフィードバックを返すことで、チームのセットアッププログラムに貢献したと主張した。

 F1で義務化されている若手ドライバー起用の一環として、アストンマーティンはランス・ストロールに代わってFP1にドルゴヴィッチを参加させた。23歳のドルゴヴィッチはチームの走行計画のなかで24周を走行し、セッション中に18番手のタイムを記録した。なおドルゴヴィッチは、セッション中に1セットのミディアムタイヤしか使用できなかった。今シーズン2回目となる、F1の“Alternative Tyre Allocation”(ATA/代替的なタイヤ配分)による制約がこの週末に課せられたためだ。

「予想通り、フェリペはチームのために手堅い仕事をしてくれた。FP1セッション中、一度のミスもせずに24周を走行した」とクラックはコメントした。

「ATAのために彼は難しい仕事を任されたが、ミディアムタイヤのセットを1時間もたせ、時間内に走行計画を完了させた」

「今日彼から寄せられた詳細なフィードバックに満足している。これは週末に向けたセットアップの指針となるだろう」

2023年F1第15戦イタリアGPフリー走行1回目 フェリペ・ドルゴヴィッチ(アストンマーティン)

 ドルゴヴィッチは、今年初めに行われたバーレーンでのプレシーズンテストで、怪我をしたストロールの代役としてアストンマーティンのAMR23を走らせた。そのため彼は、昨年の冬からマシンがどれだけ進化したかを測る機会を得た。

「今日またAMR23に乗れて本当に楽しかった。このマシンはとても素晴らしい」とドルゴヴィッチは語った。

「これほどの低ダウンフォースのセットアップでは、安定性がわずかに損なわれるだろうと予想していたが、マシンのハンドリングには満足できたし、すぐにプッシュする自信を持てた」

「ATAのためにセッションを通してタイヤを1セットしか使えなかったけれど、ミディアムタイヤで走行計画をすべてこなすことができたから、達成できたことに満足している」

「僕はチームの開発作業を支援するために、多くの時間をシミュレーターに費やしているから、実車を走行させたことでマシンがどのように開発されたのか目安がよくわかったし、両方の相関性についても役に立ったと思う。今日学んだことを間違いなくシルバーストンに持ち帰って、チームのマシン開発を引き続きサポートできるだろう」

「チームがこの機会を与えてくれ、セッションを通して指導してくれたことに本当に感謝している。またトラックサイドのみんなと仕事ができてうれしかったよ」

2023年F1第15戦イタリアGP 木曜日 フェリペ・ドルゴヴィッチ(アストンマーティン)

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