兄死亡、無残な姿で自宅に そのままにした弟逮捕「死んだと気付いたが、埋葬が面倒で」理由不明の不起訴に

兄の遺体を遺棄した男性、不起訴に

 自宅に遺体を放置したとして逮捕された男性(36)=埼玉県上尾市=について、さいたま地検は6日、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

 男性は今年8月9~17日ごろ、自宅内に兄=当時(52)=とみられる遺体を放置したとして、同月17日に死体遺棄の疑いで上尾署に逮捕されていた。

■放置してしまった(以下、逮捕時の記事)

 自宅に遺体を放置したとして県警上尾署は17日、死体遺棄の疑いで、上尾市原新町、無職の男(36)を逮捕した。男と同居していた兄(52)と連絡が取れていないことから、同署は遺体が兄とみて捜査を進めている。

 逮捕容疑は、8月9日ごろ~17日の間、自宅内に遺体1体を放置した疑い。調べに対し「兄が死んでいることを知っていたが放置してしまった。埋葬が面倒だった」と容疑を認めているという。

 同署によると、17日午前8時50分ごろ、男から「1週間ほど前に兄が亡くなっているようだったが、分からず放置してしまった」と110番通報があった。署員が自宅を調べたところ、2階の洋間から布団の上で腐敗が進んでいる遺体を発見。遺体に争った形跡や目立った外傷はなかったという。

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