小祝さくらは“感覚”で高速グリーンを攻略

「感覚で打った」パッティングが奏功(撮影/中野義昌)

◇国内女子メジャー◇日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 2日目(8日)◇パサージュ琴海アイランドGC(長崎)◇6755yd(パー72)◇晴れ(観衆2941人)

1打差の4位から出た小祝さくらがノーボギーの5バーディ「67」で回り、通算9アンダー首位で大会を折り返した。

今週、多くの選手が苦しんでいるグリーンの速さ。その速さを表すスティンプメーターは9.66(9 2/3)フィート。メジャー大会にしては重めの数値だったが、小祝は「速くて、すごかった」と驚きを隠せなかった。「もうよく分からなすぎて…。ナイスパットしても3mオーバーしたりした。感覚で打ってました」と海風で乾燥した“高速”グリーンに悩まされた。

比較的穏やかな風の中でスコアを伸ばした(撮影/中野義昌)

2番で5mのパーパットを沈めてピンチをしのぐと、4番でこの日1つ目のバーディ。8番も獲って前半を「34」で折り返すと、10番ではバーディパットの返しの3mをきっちりと決めた。15番(パー5)では8mをねじ込んでスコアを伸ばし、最終18番は、95ydの2打目を50度のウェッジで2.5mにつけてバーディで締めた。

「しっかりと(タッチを)合わせられるようになってきて、最終的には帳尻を合わせてプレーできた」と手応えをにじませた。

最終18番はバーディ締め(撮影/中野義昌)

初日と比較して穏やかな天候だったこの日。午後0時20分のスタートだったが、「きのうよりは(風が)弱くてプレーしやすかった」と好条件の中でスコアを伸ばしていった。

「67」は午後組の中でのベストスコアだが、自己評価は「普通です」と淡々。国内メジャー大会での首位ターンは2020年「日本女子オープン」以来2度目。初のメジャータイトルに期待がかかるが、「メジャーを意識してやっているとかはない。そんなことを考えている余裕もないので…。とにかく毎ショットでベストを尽くすだけ」。最後まで“いつも通り”を貫く。(長崎市/内山孝志朗)

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