防犯アプリ普及、企業も協力 茨城県警「自己防衛に」

男性客にいばらきポリスを紹介する飯野高嗣さん(右)=水戸市河和田町

茨城県警が、各種団体や企業と共にスマートフォン用防犯アプリ「いばらきポリス」の普及に取り組んでいる。不審者の出没や窃盗などの犯罪、交通事故の発生場所が一目で分かるマップ機能や防犯ブザー機能などを備え、これまでの総ダウンロード数は6万件超。県警は「自己防衛に生かしてほしい」と呼びかけている。

県警生活安全総務課によると、アプリは3月に運用を開始。ダウンロード数は8月中旬に5万件を超え、約2週間後の9月6日には6万件を突破した。

県警は、金融機関や農業協同組合、学校など各種団体へダウンロードの協力を要請している。

このうち、県理容生活衛生同業組合は、県警からの依頼で普及に協力。同組合に加盟する水戸市河和田町の理容店「ヘアーズ・T・プレミアム」を経営する飯野高嗣さん(56)は毎日アプリを開くといい、「地域密着なのでなじみの客が多く、髪をカットしながら気軽に勧めている」と話した。

同課は、利用者は40~60代が3分の2以上を占めていることから、「若年層への普及が今後の課題」としている。

© 株式会社茨城新聞社