ジョコビッチ、グランドスラム最多タイの24度目の頂点に王手! 20歳のシェルトンを破り2年ぶり10度目の決勝に進出[USオープン]

ジョコビッチ、ストレートでシェルトンを下してUSオープン4度目の頂点に王手

現地9月8日、「USオープン」男子シングルス準決勝が行われ、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク2位)が、20歳のベン・シェルトン(アメリカ/同47位)を6-3、6-2、7-6(4)で下し、2年ぶり10度目の同大会決勝に進出。2018年以来となる4度目の頂点に王手をかけた。

今大会のジョコビッチは、3回戦のラスロ・ジェレ(セルビア/同38位)戦で2セットダウンから勝利した以外を除いてすべてストレートと快勝。新型コロナウイルスのワクチン接種の問題で2年ぶりの出場となった今大会で13度目のベスト4入りを果たした。

準決勝で対するのは、準々決勝で第10シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同10位)を6-2、3-6、7-6(7)、6-2で下し、グランドスラムで初の4強入りを果たしたシェルトン。今回が初の対戦となった。

試合序盤、シェルトンが今大会最速の約240キロを出した武器のサーブを生かして順調にサービスキープする。だが、対応が早いジョコビッチ。リターンを返してラリー戦に持ち込むと、第6ゲームでブレークに成功しリードする。シェルトンもストロークをハードヒットして打開しようとするも、ブレークには至らず。ジョコビッチが6-3で第1セットを先取する。

続く第2セットも抜群の安定感とともに勝負所になるとギアを上げるジョコビッチ。シェルトンをラリー戦で動かし、簡単にポイントを取らせない。シェルトンのショット精度が甘くなった第5、第7ゲームでブレークし5ゲームを連取して6-2。2セットアップとした。

あとがなくなったシェルトンはトイレットブレークを取って一息入れるも、第3セット第1ゲームでジョコビッチがブレーク。シェルトンは全く流れがつかめなかった。だが、第8ゲームでこの試合初めてブレーク。会場は盛り上がりを見せ、シェルトンも息を吹き返してスーパーショットを放つ。第11、第12ゲームを互いにブレークし突入したタイブレークでは、パワーテニスのシェルトンを安定感のジョコビッチが上回り、2度のミニブレークのリードを守り切って7-6(4)。2年ぶり10度目の決勝進出を果たし、2018年以来4度目のタイトル獲得に王手をかけた。

男女通じてマーガレット・コート氏に並ぶ史上最多タイのグランドスラム24勝の大記録がかかる決勝では、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同1位)と第3シードのダニール・メドベデフ(同3位)の勝者と対戦する。

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