退屈な日々を過ごす“極度の人間嫌い”の主婦が南極に逃亡!? ケイト・ブランシェット主演のクレイジーで元気になる話題作 『バーナデット ママは行方不明』

『バーナデット ママは行方不明』 Wilson Webb / Annapurna Pictures © 2019 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.

リチャード・リンクレイター監督 × ケイト・ブランシェット主演の話題作『バーナデット ママは行方不明』が、9月22日(金)より日本公開される。このたび、演技派俳優からフレッシュな新人まで、個性豊かな俳優陣の場面写真が解禁となった。

ベストセラー小説を映画化

シアトルに暮らす主婦のバーナデット(ケイト・ブランシェット)。夫のエルジー(ビリー・クラダップ)は一流IT企業に勤め、娘のビー(エマ・ネルソン)とは親友のような関係で、幸せな毎日を送っているように見えた。だが、バーナデットは極度の人間嫌いで、隣人やママ友たちとうまく付き合えない。かつて天才建築家としてもてはやされたが、夢を諦めた過去があった。日に日に息苦しさが募る中、ある事件をきっかけに、この退屈な世界に生きることに限界を感じたバーナデットは、忽然と姿を消す。彼女が向かった先、それは南極だった——。

本作は、『6才のボクが、大人になるまで。』がアカデミー賞6部門にノミネートされ、映画ファンに愛されるヒットメーカー、リチャード・リンクレイター監督待望の最新作。リンクレイターが今回映画化したのは、2012年に出版されニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーに約1年間リスト入りした、アメリカの作家マリア・センプルによる小説「バーナデットをさがせ!」(彩流社より発売中)。アメリカで長く愛されるこの小説は、全米図書館協会アレックス賞を受賞するなど、文学作品としても高い評価を得ている。

この小説に魅せられたのがもう一人、主演のバーナデットを務めたオスカー俳優ケイト・ブランシェットだ。『ブルージャスミン』『キャロル』『オーシャンズ8』『TAR/ター』など多岐にわたるジャンルで幅広いキャラクターの主人公を演じてきたブランシェットは、元々原作の大ファンで、バーナデット役を熱望。破天荒で常識を超えた言動に走る主人公バーナデットを、チャーミングで憎めない人物に作り上げた。そして、「笑えて、クレイジーで、元気になる (My Champlain Valley)」「ケイト・ブランシェットが素晴らしい(We Live Entertainment)」と批評家からも絶賛を浴び、深い共感を呼ぶキャラクターを生み出したブランシェットは、本作で見事10度目となるゴールデングローブ賞ノミネートを果たした。破天荒で常識を超えた言動に走るが、チャーミングで憎めない人物でもあるバーナデット。独自の感性で生きる姿に深い共感を呼ぶキャラクターを生み出したケイト・ブランシェットは、本作で見事10度目となるゴールデングローブ賞ノミネートを果たした。

バーナデットを取り囲む個性豊かなキャスト

一流IT企業に勤める夫エルジーには、アカデミー賞作品賞を受賞した『スポットライト 世紀のスクープ』への出演で知られるビリー・クラダップ。妻を愛しているが本当には理解していない仕事中毒の夫が、自分にとって一番大切なものは何かを見つけるまでを細やかに演じた。

娘のビーには、本作が映画デビュー作となるエマ・ネルソン。母を信じ励ます健気な娘に扮し、観る者の美しい笑顔を引き出す。ラストの家族3人の南極シーンは涙なしでは観られない。

かつて建築界で時代を共にした盟友ポールには、名優ローレンス・フィッシュバーン。20年ぶりの再会に、会話に花が咲き、笑顔がほころぶバーナデット。この20年間がどのようなものだったかを知ったポールは、バーナデットにまとてもまっすぐな言葉を投げ掛ける。ローレンスは、リンクレイター監督とは『30年後の同窓会』に続き2作目のタッグ。

バーナデットの“敵”の一人“仕切り屋”の隣人オードリーには、大ヒットコメディ『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』で共同脚本、製作、主演し、アカデミー賞脚本賞などにノミネートするなど、世界を代表するコメディエンヌかつ製作者であるクリステン・ウィグ。オードリーが自宅に大勢を集めて昼食会を開いたときに、折からの大雨でバーナデット邸の庭の土砂がオードリー宅を直撃してしまう。

オードリーのママ友かつ、夫エルジーの会社に新しい助手として働き出したスーリンには、ゾーイ・チャオ。凄まじい土砂崩れを目撃した一人であり、エルジーの側で働くことから家庭内の裏事情も知る人物でもある。ドラマシリーズ『Strangers』の主役イゾベル役や、『フレンチアルプスで起きたこと』のリメイク『ダウンヒル』などで人気を博す。

最後に、バーナデットに立て続けに起きるゴタゴタが何もかもが心の病のせいだと主張するエルジーが呼んだカーツ医師には、ジュディ・グリア。カーツ医師とエルジーのあることないこと話す様子に、ショックと怒りのあまり「もう限界」と感じたバーナデットは、この日を境に忽然と消えてしまう。

いくつになっても何度でも、人生はリスタートできる。笑って泣けて、元気と勇気に満たされるヒューマン・コメディの傑作『バーナデット ママは行方不明』は、9月22日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。

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