4年ぶり通常開催、準備大詰め 久慈秋まつり、山車とみこし復活

クレーン車を使って山車のせり出し部分を取り付ける巽町組のメンバーら

 久慈秋まつり(実行委主催)は14日から4日間、久慈市中心部で4年ぶりに通常開催される。新型コロナウイルス禍で見送られてきた山車とみこしの市街地練り歩きが復活。厳しい状況下でも活動をつないできた各祭り組の山車製作は大詰めを迎え、おはやしの練習に力が入る。NHKのBS再放送で高まる「あまちゃん熱」にも乗り、盛り上がりが期待される。

 巽町組(中新井田強組頭)は、源平合戦・一ノ谷の戦いの源義経による奇襲を題材に、高さ11メートルの山車を製作。7日夕方には作業の最後の難関、背景のせり出し部分(縦3メートル、横5メートル)をクレーン車を使って6人で取り付けた。

 山車製作責任者の外舘正人さん(48)は「5月の連休明けから毎日作ってきた。武者の躍動感や海の壮大さに力を入れた」と出来栄えにうなずく。

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