米議員らの起訴勧告見送り 選挙介入、大陪審報告書

トランプ前米大統領(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】2020年米大統領選の敗北を覆そうと南部ジョージア州に介入したとしてトランプ前大統領らが起訴された事件で、同州フルトン郡の裁判所は8日、事前に起訴を勧告した特別大陪審の最終報告書を公開した。実際に起訴されたのはトランプ氏ら19人だったが、特別大陪審が上院議員を含む39人の起訴を勧告していたことが判明した。検察が起訴対象を慎重に絞ったとみられる。

 勧告で名前が挙がりながら起訴されなかったのはトランプ氏に近い共和党重鎮のグラム上院議員やフリン元大統領補佐官ら。グラム氏は、選挙を管轄したジョージア州の州務長官に電話で圧力をかけたとの疑惑があった。

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