演奏や人形劇 31イベント用意 瀬戸内、10日から市民芸術祭

市民芸術祭オープニングイベントの様子=昨年9月

 瀬戸内市内の合唱団や作家が活動成果を発表する「第3回瀬戸内市民芸術祭」(実行委主催)が10日、市中央公民館を主会場に開幕する。12月までの週末を中心に、楽器演奏や人形劇、作品展示など31のイベントを多彩に展開し、市民らが気軽に文化芸術に親しむ機会を増やす。

 大正ロマンの画家竹久夢二(1884~1934年)ら優れた芸術家を輩出してきた伝統を引き継ぎ、新型コロナウイルス下の活動を応援しようと2021年にスタート。出演者、イベント数ともに年々増えている。

 今回は過去最多の60を超える個人・団体が参加。市出身の人形師・竹田喜之助(1923~79年)を顕彰する喜之助フェスタや、中学・高校の吹奏楽部などが出演する未来奏でるサウンドフェス、東京パラリンピック開会式で布袋寅泰さんと共演し話題になった全盲のギタリスト田川ヒロアキさん=東京=の演奏会などが繰り広げられる。

 新型コロナの5類移行を踏まえ、今回から感染対策を大幅に緩和。実行委は「出演者も来場者も例年以上にステージを楽しんでもらえたら」と話す。芸術祭の冊子を中央公民館などで配布中で、問い合わせは実行委(0869―24―7059)。

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