「九州産」と偽装…原産地偽った牛肉1204.55キロを販売 川口市、業者に是正指示 発覚の経緯は公表されず

川口市役所=埼玉県川口市青木

 埼玉県川口市は8日、牛肉の原産地について事実と異なる表示を行っていたとして、食肉総合卸「ホリショウ」(同市新井町)に対し、食品表示法に基づく表示の是正や再発防止を指示したと発表した。

 同市によると、同社は九州産以外の和牛を使用していたにもかかわらず、事実と異なる「九州産」と表示し、少なくとも2022年3月から12月までの間に、1204.55キロを業務用生鮮食品として外食事業者に販売した。

 同社への措置として、食品表示法に基づき定められた表示への是正、認識の欠如ならびに管理体制不備の原因究明と分析、全役員および全従業員に対しての啓発や順守徹底などを求めた。

 農林水産省関東農政局の担当者は「発覚した経緯については公表しないが、日常的に店舗の見回りや買い上げによるDNA検査、食品表示110番などで対策している」と話した。

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