昨年日本一、今年も絶好調 球界のホープ2人、神戸で夢の対談 オリックスバファローズの宮城、山下両投手

トークショーに登場し、仲むつまじい様子を見せたオリックスの山下舜平大投手(左)と宮城大弥投手=神戸市須磨区緑台

 球界のホープ2人が神戸で夢の対談-。パ・リーグの首位を走り、3連覇を狙うオリックス・バファローズの宮城大弥(ひろや)投手(22)と山下舜平大(しゅんぺいた)投手(21)が対談するイベントが5日、ほっともっとフィールド神戸(神戸市須磨区緑台)前であった。オリックス-西武戦を前に開かれた神戸市の市民交流イベント。選手名は直前まで未発表で、大物の思わぬ登場に、訪れたファンは大喜びだった。(井川朋宏)

 宮城投手は興南高(那覇市)出身の左腕で、2019年ドラフト1位。21年に13勝を挙げて新人王に輝き、今年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場した。山下投手は福岡大大濠(おおほり)高(福岡市)出身の20年ドラフト1位で、190センチの長身から投げ下ろす最速160キロの直球が持ち味。今季は開幕投手を務め、ここまで9勝3敗、防御率1.61を誇る。

 球場前には幾重もの人だかりができ、2人が登場すると拍手喝采だった。司会はフリーアナウンサーの大前一樹さんが務めた。

 1歳下の山下投手について、宮城投手は「技術が素晴らしいので、負けないよう必死にやってます」。山下投手は「怒ることがなくいい先輩」という宮城投手の自宅へ先日遊びに行ったものの、昼寝をしたと明かして笑いを誘った。

 2人は今季ともに9勝。宮城投手は「何としても3年連続で2桁勝って優勝し、皆さんと喜びたい」と語った。一方「あまり意識し過ぎず自分の投球ができるよう心がけたい」と山下投手。ただ、大前さんが山本由伸、山崎福也(さちや)両投手を含め“2桁勝利カルテット”の誕生を期待すると「そう言われたらちょっと…」と意識した様子だった。

 最後に、宮城投手は「ファンの皆さんのおかげで頑張れる。まだまだ応援が足りないので、力を発揮させてください」と呼びかけ。山下投手は「これからもっともっと大事な試合になる。今年こそ優勝に貢献したい」と力強かった。胴上げ投手になりたいかを問われると「(山本)由伸さん…」と球界のエースに譲っていた。

 翌6日のイベントでは山崎福也投手と東(あずま)晃平投手(神戸弘陵高出)が対談した。

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