中国、米兵雇用で技術取得 企業経由、米空軍が警告

 【ワシントン共同】中国軍が、つながりのある民間企業に米兵や元米兵を雇用させ、専門技術の取得を図っているとして、米空軍のブラウン参謀総長が8日、空軍兵士らに文書で警告した。ワシントン・ポスト紙が報じた。ブラウン氏は「米国の安全保障をむしばみ、同僚を危険にさらすことになる」として、求人に応じないよう要請した。

 米軍制服組トップの統合参謀本部議長に指名されているブラウン氏は、中国が「米軍や北大西洋条約機構(NATO)で訓練を受けた軍関係者に狙いを定めている」と指摘。米国との軍事能力の格差を埋める狙いがあるとして危機感を示した。

© 一般社団法人共同通信社