LRT開業からまもなく2週間 利用状況と渋滞緩和は

 LRT・ライトラインを運行する宇都宮ライトレールは、このほど開業から7日までの13日間に乗車した人の数はあわせておよそ17万9千人に上ると明らかにしました。

 宇都宮ライトレールによりますと乗車した人の数は、午後から営業運転を始めた開業日の8月26日がおよそ1万人、はじめて終日運行が行われた翌27日がおよそ1万9千人、はじめて平日に運行された28日と29日はおよそ1万3千人でした。9月1日は平日で最も多くおよそ1万5千人、栃木SCのホームゲームなどイベントの重なった3日は開業以降最も多いおよそ2万人でした。開業から7日までの13日間の利用者の数はあわせて17万9千人に上りました。

 宇都宮ライトレールによる1年目の需要予測と13日間の利用状況を比べると平日が1万2,800人に対して平均1万2,400人、休日は4,400人に対して、4倍近い平均1万6,700人が利用しています。ただし、乗客のおよそ1割が現金払いのためダイヤの遅れが時折発生していて定時性を確保することが当面の課題となっています。

 また、LRTの開業に伴い沿線の芳賀工業団地などに研究や開発の拠点を置くホンダは、これまで渋滞緩和のためJR宇都宮駅と芳賀町までを運行してきた従業員の通勤用のバスを8月いっぱいで廃止し、主に都内から通う通勤者や出張者はすべて9月1日からLRTの利用に切り替えています。

 ホンダによりますと、2006年から朝夕の通勤時間帯におよそ50人乗りの大型バスを従業員向けに30便弱ずつ運行してきたということです。9月1日以降LRTの1日の利用者は現在1千人ほどで今後は沿線に住む従業員の利用も見込まれ、渋滞の緩和につながるかどうかに注目が集まっています。沿線に住むホンダの従業員の男性からは「通勤時間帯はほぼ満員で途中からの乗車が大変」といった声や、車で通勤する従業員の男性からは「LRTの開業後、渋滞の緩和はまだ実感できていない」といった声が聞かれました。

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