市民3人に感謝状 ニセ電話詐欺 声かけで被害未然に 長崎署

感謝状を受け取った井村さん(左)と椎木さん=長崎署(同署提供)

 長崎署はニセ電話詐欺被害を未然に防いだとして、飲食店店長の井村操さん(48)、保育士の椎木亜理沙さん(28)、会社員の峰裕太郎さん(24)=いずれも長崎市=に署長感謝状を贈った。
 同署によると、市内の70代男性が電話で架空の料金を請求され、7月28日に携帯電話で話しながら市内の金融機関のATMで現金を振り込もうとしていた。近くにいた井村さんら3人が不審に思い、「一度、話を聞かせて」「どこに振り込んでいますか」などと声をかけ110番。男性が現金を振り込むのを未然に防いだ。
 8月30日、同署で贈呈式があり、井村さんと椎木さんが出席。平戸雄一署長から感謝状を受け取った井村さんは「世の中の役に立てて良かった。皆さんも不審に思ったら声をかけてほしい」と話した。

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