名古屋港システム障害で被害届 サイバー攻撃、県警捜査

サイバー攻撃によるシステム障害で、コンテナの搬出入作業が停止した名古屋港のコンテナターミナル=7月

 名古屋港のコンテナターミナルで7月、システム障害を引き起こしたサイバー攻撃について、コンテナの搬出入を妨害されたとして、名古屋港運協会が愛知県警に被害届を出したことが9日、捜査関係者への取材で分かった。県警は受理し、電子計算機損壊等業務妨害容疑で捜査している。提出は5日付。

 県警は協会から通信記録の提出を受け、解析を進めている。サイバー攻撃は7月4日朝に確認され、コンテナ作業を一元管理する「名古屋港統一ターミナルシステム」で障害が発生。コンテナ搬出入作業が2日半ストップした。

 サイバー攻撃は身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウエア」によるものだった。

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