最高齢は83歳 青森・十和田市のダンスチーム「YDK65」全国シニアダンスで優勝

小山田市長(中央)に目録を手渡しダンス全国優勝を報告したYDK65のメンバーら

 青森県十和田市の60代以上のヒップホップダンスチーム「YDK65(やればできる高齢者65歳以上)」が、2日に横浜市で行われたシニアチームの全国大会で優勝した。特殊詐欺被害防止を訴える曲に乗せて、軽快なステップを披露。獲得した賞金30万円は6日、十和田市の子どものために役立ててほしい-と、小中学生の全国大会などへの派遣費用に充てる市の「夢チャレンジ基金」に寄付した。

 大会は日本国際ダンス連盟(東京)主催の「FIDA GOLD CUP」。2回目の今年は、同連盟のダンス健康クラブに登録する全国のシニアチーム26組のうち13組が参加した。

 昨年に続き出場したYDK65は今回、メンバー約20人のうち63~83歳の9人で構成。ラップ調のオリジナルの新曲「ダメ!ダメ!特殊詐欺!」に合わせて約3分間、切れのよい踊りを披露した。審査員からは「そのままコマーシャルに使える」と講評されたという。

 同日、同チームのメンバーら10人が十和田市役所を訪れ、山端政博代表(73)が小山田久市長に寄付目録を手渡した。小山田市長は「おめでとうございます。仲間を広げて楽しんでほしい」とたたえた。

 メンバーは「優勝と聞いた時はそれこそ詐欺に遭っているのではと思った」「体幹を鍛えて来年はもっとレベルアップしたい」などと感想を述べた。山端代表は取材に「期待はしていたが、正直びっくりした。連覇を目指したい」と話した。

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