【MLB】本塁打量産体制のアクーニャJr. 史上5人目の40本&40盗塁まであと5本 MVP争いも拮抗

写真:9月は本塁打量産中のロナルド・アクーニャJr.

9月8日(日本時間9日)、ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.が本拠地でのパイレーツ戦で今季35号となるソロ本塁打を放った。既に63盗塁を記録しているアクーニャJr.は40本塁打&40盗塁という偉業まであと5本となっている。

MLBで40本塁打&40盗塁を達成した選手は、1988年のホセ・カンセコ(42本&40盗塁)、1996年のバリー・ボンズ(42本&40盗塁)、1998年のアレックス・ロドリゲス(42本&46盗塁)、2006年のアルフォンソ・ソリアーノ(46本&41盗塁)の4人しかいない。

アクーニャJr.は8月31日のドジャース戦で30号満塁弾を放ち、MLB史上初となる30本&60盗塁の達成者となったばかり。40本塁打に到達すれば、史上5人目の40本&40盗塁はもちろん、史上初の40本&60盗塁でもある。

ブレーブスの残り22試合で5本塁打というのは通常ならそう容易ではないかもしれないが、最近のアクーニャJr.の調子を見れば早々に達成してしまいそうな可能性もある。30号を放った試合も含め、直近8試合で6本塁打とハイペースで量産しており、9月だけでもう5本も打っている。

シーズン序盤からMVP最有力候補と言われてきたアクーニャJr.だが、ドジャースのムーキー・ベッツが記録的な8月を過ごし猛追。ナ・リーグのMVPレースは最終盤までわからない接戦となっているが、ここにきてベッツが9月7日のマーリンズ戦で自打球により負傷。故障者リスト入りは避けられそうだが、数試合の欠場が見込まれている。

アクーニャJr.が9月に入って本塁打のペースを上げているのとは対照的に、ベッツはまだ今月一発が出ていない。今季成績はアクーニャJr.が打率.334、35本塁打、90打点、OPS.999、63盗塁、ベッツが打率.314、38本塁打、99打点、OPS1.020、11盗塁と打撃成績が拮抗しつつある。守備も含めた総合的な貢献度(WAR)はベッツが上回っていることもあり、一時はベッツ優勢とも言われたMVPレースだが、歴史的活躍を続けるアクーニャJr.の勢いが一気に増してきて、今後も目が離せない展開となっている。

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