【台風13号】民家床上浸水14棟 常磐道一部で通行止め 茨城県内 広範囲で被害 

泥流とともに流れてきた丸太が散乱する永井ひたちの森病院の駐車場=9日午前10時半ごろ、日立市小木津町

茨城県は9日、県内各地に大雨を降らせた台風13号の被害状況をまとめた。同日午前8時現在、民家の床上浸水が14棟、床下浸水35棟が確認されている。人的被害は確認されていないが、同日午前5時20分、日立市内での人命救助のため、自衛隊に派遣を要請した。鉄道はJR常磐線の勝田以北で運転を見合わせている。常磐自動車道は土砂崩れなどの影響で、日立南太田インターチェンジ(IC)-日立北ICで通行止めが続いている。

民家で床上浸水があったのは高萩市13棟、常陸太田市1棟。床下浸水は高萩市18棟、ひたちなか市11棟など。民家を除く建物でも日立、高萩、北茨城の3市の計4棟で床上浸水。

避難指示は18市町(龍ケ崎市、神栖市、潮来市、鹿嶋市、阿見町、利根町、行方市、稲敷市、鉾田市、水戸市、高萩市、北茨城市、日立市、小美玉市、那珂市、大洗町、高萩市、北茨城市)に上り、高齢者等避難も6市町(常陸太田市、つくばみらい市、常陸大宮市、取手市、かすみがうら市、大子町)。25市町村113カ所で計226人が避難した。

一般道路は、冠水や倒木の影響で最大23路線で通行止めとなった。土砂崩れがあった高萩市中戸川の国道461号など複数区間では通行止めが継続。

甚大な被害を受け、県は8日、日立、北茨城、高萩の3市に災害救助法適用を決めた。

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